大学院受験の勉強法として、よく言われるのが「ノートまとめ」です。
大学院の先輩が学校の先生にどうやって勉強したらよいか聞くと、「いろんな教科書を参考にしながら、1つのテーマについてノートにまとめるのがよい」とアドバイスされる受験生が多いようです。
確かにノートまとめは受験勉強の定番です。
自分で試行錯誤しながらノートをまとめることは知識の理解を深めるでしょう。
しかし、ノートまとめは労力のわりに大学院受験の勉強という点では効果はあまり高くないと考えます。
というのも、受験においては試験で用語説明が書けること、論述が書けることというアウトプットの力が大切ですが、ノートまとめの時間がかかってしまうことで、アウトプット(=暗記)の時間が少なくなってしまうからです。
ノートまとめをする理由は、受験に出てくる内容を整理するためです。
確かに、大学の先生たちが大学院を受験した頃には、大学院受験に絞り込んだテキストはなかったので、自分でその受験用テキストを作成することが必要でした。
しかし現在は、本屋にいけば大学院受験用参考書と銘うったものがたくさん並んでいます。
かつては自前ですべきだったノートまとめは(私たちのような予備校が)参考書やテキストの形でまとめているわけですから、そういった参考書を使えば、アウトプットに時間をかけることができます。
そもそも、受験勉強とは、限られた期間でいかに効率よく必要な知識をインプットし、試験で効果的にアウトプットするためのトレーニングと言えます。
ですので、ノートまとめは必要最小限にして、覚える(アウトプット)ことに時間をかけるような勉強法を意識してください。